グラゼニ×ナゴヤドーム「春の竜陣祭」      中日ドラゴンズ 又吉克樹投手インタビュー


2014年、四国アイランドリーグplusの「グラゼニ賞」を受賞したのちNPB入り、以後中日ドラゴンズで中継ぎとして活躍している又吉克樹投手。四国時代の月収10万円から今期推定年俸は4500万円! グラゼニを摑んだ男に『グラゼニ』原作者・森高夕次とグラゼニ女子の芹玲那・日里麻美・望月茉莉が話を聞いた! (写真は末次まりのが撮影しました)




日里:グラゼニ女子の日里麻美と言います。今日はよろしくお願いします! 2013年5月、香川オリーブガイナーズ(四国IL)在籍時に月間グラゼニ賞を受賞されましたね。その際に『モーニング』の取材に対して又吉さんはこんなことを言っています。

<高校卒業後、野球をやるかどうかも分からなかった僕がこの『モーニング』という全国雑誌に載るなんて…。正直何が何だか分からないです>

又吉:懐かしいですね(笑)

日里:そのときの賞金1万8000円の使いみちは?

又吉:1万円を弟にあげました。残りで焼き肉を食べましたね! 四国の選手は本当にお金持ってないので、ホント「グラゼニ賞」はありがたかったです。

日里:(ドラゴンズ入団の際の)契約金も弟さんの(大学の)授業料にあてたそうでうね。「とても家族思いな方だなあ」と感じましたし、「めっちゃカッコイイじゃん!」と思ってしまいました。事実なんですか?

又吉:そうですね(笑)。親に全部あげました。特にお金の使いみちがないんですよ。好きなものが車くらいしかないので……。

日里:えっ…車に使う以外は全部あげたんですか?

又吉:はい全部。(契約金は)今もう残ってるかどうかも分からないですね。口座も見ていないですよ(笑)。初めて頂いたときに、「ああこれだけ入ったんだ」というので通帳を見てみましたけど・・・・・・。んー、使いみちがないんです。

日里:ところで、グラゼニ賞を獲得した時に贈られた森高夕次先生とアダチケイジ先生からのサイン色紙ってまだ持っていますか?

又吉:はい、もちろんです。全部飾ってあります。ちゃんと専用の棚を親父が買ったんです。








芹:グラゼニ女子の芹玲那です。わたしは高校野球が大好きなんです。又吉選手の世代って、すごく沖縄が強かったですよね。センバツは東浜巨さん(現ソフトバンクホークス)のいた沖縄尚学が優勝、夏も浦添商がベスト4。そんな中で又吉さんは、高校進学の時にいわゆる“野球強豪校”への進学は考えていなかったんですか?

又吉:それはなかったですね。野球を辞めようと思ってましたからね。小学校から中学校にあがるときも思いましたし、中学校から高校にあがるときも思いました。大学に入るときも、「ああもう野球無理だなあ」と思っていました。だから高校野球の思い出もないです。ほとんど試合に出てないですから。プロに入ってから3本ヒットを打っているんですが、これ、高校通算より多いくらいなんですよ(笑)。

芹:え! そうなんですか? もともと内野手だった又吉選手は高3の夏から投手に転向されましたが、特別な気持ちの変化があったんですか?

又吉:「これで前よりは試合に出られるなあ、練習試合でも投げられるし、審判しなくてもいいんだ」くらいの気持ちでしたね。それまでは練習試合があっても自分は審判役。2試合あったら2試合とも審判をしていました。ですから、同級生が活躍していても、甲子園には興味がなかったですし、プロなんてそれこそ考えてもなかったです。

芹:それでも大学卒業後、四国アイランドリーグのトライアウトを受けようと決意した一番の大きい理由はなんだったんですか?

又吉:大学のコーチの方が社会人卒で、その方が『社会人野球で学ぶことは自分が教えられる。でも、プロから教わることはオレは教えられない。だからプロを目指せ。社会人に行ってもいいけど、プロの方が多分もっといいぞ』という話をしてくれて。それがきっかけですね。

芹:じゃあ今は野球を続けてよかったと感じますか?

又吉:そうですね。本当に節目節目で色んな方に、お世話になりました。高校から大学にいくときも、高校時代の監督に無理矢理に大学に入れてもらって、大学から独立に行くときもコーチにお世話になりました。野球を続けられる環境を作ってくれた人に対して感謝したいと思っています。






望月:グラゼニ女子の望月茉莉です。よろしくお願いします。わたしは普段グラビアアイドルとして仕事をしているんですけれど、体調管理がとても大変なんです。野球選手も体のケアが大切だと思うんですが、お仕事で疲れたときの又吉選手の癒しになるものってなんですか?

又吉:ん~。いとこの子どもがいまちょうど小学校の1年生と年長さん女の子2人なんですけれど、その2人がLINEで電話をしてきたりするのは、ものすごく癒し、励みになりますね。

望月:やっぱり家族の支えなんですね!

又吉:LINEのトップ画面とかも全部その二人と撮った写真だったりします。その子たちがテレビとかで試合を見て『克樹が頑張ってる』とかっていうメールが来ると、「もっと頑張らんといけんなあ」と感じます。それが多分癒しになっているんだと思います。







森高:我々としてはグラゼニ賞を差し上げた選手が本当にドラフトにかかって(2013年ドラフト2位でドラゴンズ入団)、1年目から67試合も登板する大活躍でしたね。

又吉:まあ、よく投げたなと思いますよ。

森高:我々の中ではドラフトの時点から大盛り上がりだったんです。「グラゼニ賞を獲った選手がドラフト2位になっちゃったよ」って。

森高:我々からしたら又吉投手はまさに『夢のグラゼニ選手』ですよ!

又吉:四国で最初に漫画をいただいて読ませてもらったときに、自分は先発をしていたんです。凡田は中継ぎだったので、「こんなに中継ぎはキツいんだ」と思ってずっと読んでいたんですよ。そしたらプロに入って中継ぎになって、「ああなるほど」と(笑)。今もずっと読んでいますよ。

日里:なぜ高校時代、練習試合で審判をやっていた方が、プロに入れるほど成長したんですか?

又吉:自分はずっと背が小さかったんです。中学に入った時、身長は145センチでしたから。卒業した時で156センチ。160センチなかったんです。

日里:ええ!そういう人がプロに入っちゃうんですか!?

又吉:それで高校を卒業して172センチまで伸びて、大学で8センチ伸びて、いまは180センチです。

望月:それって「超遅咲き」なんじゃないですか? 身体の成長が人と違っていたんですね。

又吉:だから2回野球を楽しいなと思いましたね。小学校でまず「野球って楽しいな」と思い、中高は全然できなくて、でも身長が伸びて、大学では投げれば投げるほどスピードが上がっていくので、また「野球が楽しい」という気持ちを味わえました。

芹:高校時代のチームメイトはどう思ってらっしゃるんですか?

又吉:プロに入って高校の監督が一番びっくりしているんじゃないですかね。大学で野球をやるといったら「本当にやるのか?」と言われましたし。審判やってたとか、完全に笑い話ですよね、今は。5人しか高校の野球部の同級生がいないんですけれど、その5人のうちもう一人が楽天の島井寛仁なんですが、自分がドラフトに掛かったときは「絶対に違う。アイツなわけがない」と言っていたらしいです(笑)。






森高:又吉選手がプロで通用した理由って、一つ挙げるとしたらなんだと思いますか?

又吉:いやー、まだ2年しかやっていないので。

森高:でも2年130試合投げてますよ。

又吉:投げ方が独特なところでしょうか。谷繁監督も自分が入った年の何かの取材のときに『あのフォームは誰にも真似できない』というのをボソッと言ってくれたことが、自分の中ではものすごく励みというか、ああこれで間違っていなかったんだと思いました。フォームに関しては、真似できないと思います。

森高:あのフォームはどうやってできあがったんですか?

又吉:大学までほとんど試合に出てなかったら、自分は良くも悪くも、型に押し込められなかったんですよ。好き勝手にやってた結果が今のあのフォームなんです。ところで、今のフォームを確立したのは、最初の話にあったグラゼニ賞をもらった5月の1安打完封した試合なんですよ。あれからほとんどフォームは変わってないんです。

森高:これからのお願いは、とにかく怪我なく、グラゼニ賞を獲った選手なのでずっと活躍してほしいんですよ。40歳オーバーまでやってほしいですね」

又吉:ありがとうございます!







■インタビューを終えて…

望月茉莉

又吉選手は、以前から中日の選手の中でも一番応援している選手だったので、インタビューが決まった時はとっても嬉しくて数日前からすごく楽しみにしていました!!事前に、とっても真面目な方だと聞いていましたが、お会いした印象も本当にそのままで、質問にも真摯に答えてくださいました!

 私は、又吉選手の素顔が見えるような質問をしましたが、子供が好きな優しい方なんだなあと、いい意味でイメージ通りの、真面目で素敵な印象でした!インタビュー後の試合でも素晴らしいピッチングを見せてくださり、これからの活躍がより楽しみになりました!!

 また何かの機会でインタビューさせて頂きたいです!その時までに、中日ドラゴンズについてもっともっと勉強しておきます!!サインボールを頂いたので、お部屋に大事に飾りました♪ありがとうございました!!!

日里麻美

初めてプロ野球選手にインタビューとあってとても緊張しましたが、不馴れな私の質問にも丁寧に答えて下さり助けて頂きました。

グラゼニ賞を取った選手なのでこれかも、グラゼニ女子は追っかけていきますよ!

芹玲那

 ひとつの夢だった野球選手へのインタビュー。学生時代のお話や、野球人生のターニングポイントをぜひお聞きしてみたいと思っていました。

そして今回、相手はまさに野球人生が“グラゼニそのもの”な又吉選手! 貴重な話をお聞き出来て本当に感動でした。

私のひとつひとつの質問にとても丁寧に答えて下さりました。お話を聞いてい人情の厚い方だなと、思いました。

この日は又吉選手の登板も観ることができましたし、ますます応援したい気持ちが膨らみました!

■又吉選手プロフィール

又吉克樹(またよし・かつき) 25歳、沖縄生まれ。2013年四国IL香川オリーブガイナーズでグラゼニ賞受賞後、同年のドラフト2位で中日ドラゴンズ入り。以後プロ入り2年で130試合登板54ホールドをあげた。日本を代表する中継ぎ投手と今シーズンも活躍中。

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